私たち人間は毎日無限にと言っていいほど意思決定を下しています
例えば朝起きて布団をあげたり、家を出る準備をしたりなど、日常の細かい意思決定があります
少しスケールを広げてみれば、人生をよりよく生きるためにする個人の意思決定や、会社組織が生き残ったり、ライバル会社とより差をつけたりするための意思決定もあります
これらひとつひとつの意思決定が人生を作っていることは明々白々なので、よい人生を歩みたい、よい結果を残したいと思うなら効率的な意思決定は欠かせないでしょう
でもその効率的な意思決定ですが、私たちはできているといえるのでしょうか
現代人はそもそも何が効率的なのかもわからないだろうし、個人も集団も自分や自分の組織がこの先安泰であるようにそれぞれを守りなから周囲の顔色を伺っています
このような状態だと効率がいいとは言えないし、それどころか非効率な意思決定になってしまい、摩擦衝突が絶えません
では自分や自分の組織を守らずに効率的な意思決定をするにはなにが必要なのでしょうか
それは自他を愛せる共通の秩序の作り方を知ることです
今まで私たち人間のつくってきた共通の秩序は動物を狩るためのものでした
とにかく生活を共にして、言語をつくって、約束事をつくって、チームプレーできるようにして、動物をみんなで捕まえるといった具合に
そのチームプレーの延長で農業社会、産業社会とつくってきて今に至ります
だから人を愛し、他の集団を愛するための共通の秩序は皆無に等しかったし、今もなお無いのです
だから自他を愛せる共通の秩序をつくること
そのためにも自分と自分の宇宙をゼロ化する必要があります
脳の観点、宗教の観点、血統の観点、お金の観点、地域の観点など、観点に掴まれて宇宙が消えていない状態では愛ができず、摩擦衝突で非効率な意思決定になってしまいます
効率的な意思決定をするには愛のできる共通の秩序をつくること、すなわち観点、宇宙のゼロ化が必要なのです
そうすることで個人はもちろん、一般的に肥大化すれば意思決定が鈍る組織こそ、大きくなればなるほどシャープで賢い意思決定ができるようになるのです