宇宙水準点

宇宙水準点〈世界基軸教育と令和哲学〉

令和哲学者 NohJesu と共に歩む令和維新の道〜世界基軸教育によって人類がワクワクでひとつになる〜

読了「馬鹿ブス貧乏な私たちを待つろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください」

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「馬鹿ブス貧乏な私たちを待つろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください」を読みました。

 

この本はコロナパンデミックが起こりオンライン化が進んだ世の中を見て、著者がこれからの時代がどのようになるのか、そしてその時代をどのように生きるべきかを追求した結果を書いた本といえます。

 

パンデミック前は目先のことに忙しくしていてもとりあえずは生きていくことはできと思うけど、パンデミックが起こってからはそうではない。今まで直視しなくてもよかった問題と向き合わざるを得なくなったし、IT化が大きく進んだことからくる無用者階級への転落の危機が迫っているとのこと。

 

まずは新型コロナウイルス拡散防止のため、全国の多くの学校が休校になったことや在宅勤務が多くなったことで、家庭内での関係性における問題が浮き彫りになったと最初に触れています。

 

そして次にアフターコロナは監視管理社会になるだろうこと。中国では国民一人一人が持つスマートフォンが管理され、彼らは街中に何億とあるカメラによって健康状態を監視されているとのこと。これがもう少し進化すればチップが体内に入り、その人がどこで誰と会ったかなどまでも監視できるようになるとのことでした。

 

コロナパンデミックによりこのようなデジタル化が飛躍的に加速したことは、個人の自由を抑圧し全体主義的社会の到来を示唆しているのかもしれないとも言っています。

 

また消える産業があれば生まれる産業もあり、パンデミック自体が第4次産業革命の布石であること。そしてそのパンデミックに付随したたぶん多くの人が関心を持ったであろう失業に関することを書いています。

 

この第4次産業革命に関して、内閣府では Society 5.0 やムーンショット目標が打ち出されているとのこと。

 

Society 5.0 というのは、順に1.0狩猟採取社会、2.0農耕社会、3.0工業社会、4.0情報社会であり、そして5.0サイバー空間とフィジカル空間が融合した社会のことを表しています。今はこの Society 5.0 に順応できる国民を育成するためにICT(Information and Communication Technology)教育が実施されています。

 

ICTとは簡単にいうと通信技術を活用したコミュニケーションであり、情報処理だけではなくインターネットのような通信技術を利用した産業やサービスなどの総称を指します。

 

ムーンショット目標とは、故ケネディ大統領が月に向けたロケットの打ち上げに言及したときに使った言葉「ムーンショット」から取ったものであり、高い目標を設定すればそこに向かって技術が発展していくという考えのもと使われています。

 

ここでは細かい内容は割愛しますが、詳しくはこちらを見ていただければと思います。

www8.cao.go.jp

 

失業に関しては、小売業や飲食店スタッフなど接客業系サービス業に従事する人は大きな損害を受けたということ。また ICT 教育によって教員の数も今ほどいらなくなるということも書かれていました。

 

特に小売業や飲食店スタッフなど接客業系サービス業は女性従業員が多く、女性にとっては問題になりやすいとのこと。実際このパンデミック若い女性の自殺者数が増加したことは、その問題を裏付ける現象ではないかと言っています。

 

そして、今まであった仕事が消えて今後第4次産業革命によってどのような仕事が生まれてくるのかについては、前述のムーンショット目標の一つ「1人で10体以上のアバターを、アバター1体の場合と同等の速度、精度で操作できる技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築する。」からイメージすると、アバターを駆使した仕事が普及することが予測されるとありました。

 

例えば体が不自由でも脳さえ機能するなら、1人が何役もこなす世界が具現化すると。1人の人間が複数のアバターを使い、それぞれ家事担当や旅行、ボランティア活動、賃金労働、会議出席、そして残るアバターは互いに違う分野の学習をしているといった具合だ。

 

またさらに、今の時点では存在しない仕事を考える必要があるとも言っています。

 

18世紀以来続いてきた人間至上主義の結果が今の人類であるが、私たちは未だ自らの力を全開にさせる境地には至っていない。一般通念を真実と思い込み、学校の教科書に書かれたことだけが事実と思い込み、報道されていることだけが起きていることだと思い込むという視野狭窄と思考の依存性の中にいると。だから人間の創造性を限りなく発揮する本来の人間至上主義を生きることを勧めるとのことです。

 

また第4次産業革命やSociety 5.0 、ムーンショット目標が示すようにデジタル化は世界の課題であり、予定なのだということ。だからどう転んでも遅かれ早かれその方向に向かっていく。

 

人工知能研究者のレイ・カーツワイルがシンギュラリティという言葉を残しているが、これはテクノロジーが急速に進化して私たち人間の生活が後戻りできないほどに変容してしまうような未来が来るということ。そしてこのときには、ビジネスや死を含む人間の人生の意味を考えるうえで拠り所にしている概念がすっかり変わってしまうのだということです。

 

別の角度から見るなら、科学技術の進化が人間を殺したり環境を汚染することになってしまったのは、その技術を使う人間の水準が低いからだと言う。このような問題は、車や飛行機で遠隔地に行けるようになったことで私たちの視野が広がったように、さらなる科学技術の発展によって人間は自らの限界を越えることができるのだと。

 

また例えば、少子高齢化問題からくる生産人口の減少による労働力不足は機械が埋め合わせるし、高齢化による身体の不自由も機械が補うことになる。さらに未来、人的労働力を越えるロボットができたなら人間が生活に必要とすることを機械が請け負い、人間は学習だけに専念するようになっていくと引用している。

 

このように科学技術の発展によるデジタル化は必要であり、それによって人類の未来が切り開かれる。そして逆に言えば、そのような大きな変化に備え科学技術によって人生の幅を広げることは考えておかなければならないとのことです。

 

長くなりましたが、ざっと私が気になった内容を書いてみました。

 

読んでみての感想は、やはり大きな時代の潮流がその方向に向かっていて、世界も国も個人も避けようがないことなのだということがわかると同時に、だからと言ってその流れに適応しようとするだけでは受動的だということも感じました。

 

どういうことかというと、答えをわかって積極的に能動的に世の中を変革したいということです。

 

これからの仕事を考えるときに、人間の創造性を限りなく発揮する本来の人間至上主義に到達するにはどうすればいいのか。

人生の意味を考えるとき未来はシンギュラリティにより拠り所にしていた概念が変容してしまうとしたら、私たち人間は何をもって生きるべきなのか。

技術が進化することで人間は自らの限界を突破することができると言っているが、殺戮や汚染に科学技術を使ってしまう人間の低い水準をどのように高めることができるのか。

機械が普及して労働から解放された人間が学習に専念するようになるということだが、そこでは何を学ぶべきなのか。

 

これらの疑問に対する答えを獲得できるのが令和哲学であり世界基軸教育なのです。

 

創造とは無から有を創ることであり、存在が存在している有の世界をまずはオールゼロ化できることが必要です。次にオールゼロ化された無境界線の世界から有の世界がどのように生まれているのかを理解し、今ここが出来立ての宇宙であることを認識できることです。

 

そして今まで拠り所にしていた概念が変わってしまうなら、新しく基準を定める必要があります。その概念は無境界線の世界であり、それを基準に生きることです。

 

また人間の水準を高めるのは科学技術だと言っていますが、科学は科学でもそれを越えるスーパーサイエンスが必要です。スーパーサイエンスは科学、哲学、宗教を矛盾なく融合できる論理体系です。令和哲学は哲学とはいていますが、今この時代に必要とされる全てを融合することができる全く新しい教育体系なのです。

 

そして最後に労働から解放された人間が学ぶべきことは真理です。私たち人間が、未だ見ぬフロンティア、本当の意味での無限の可能性を秘めた世界を探究することです。そのための令和哲学、世界基軸教育なのです。

 

本日も最後まで読んでくださりありがとうございました。