日本人は団結したい！
この言葉の意味、日本人ならなんとなくわかりませんか？
例えば震災直後家が潰れて近くに食べるものもないような、危機的状況の時を思い浮かべれば自ずとわかるのではないでしょうか。震災のような場面ではなくても、生きていれば大変な状況と出会した時に、みんなで一つになる感覚はほとんどの人が経験したことがあると思います。
そんな時は、切迫した状況なのに隣の人を信頼し協力しあうのがむしろ楽しいまであるでしょう。
このことを今の時代に投影するなら、2021東京五輪ではないでしょうか。
しかも今回のタイミングは、そんな震災とかのレベルとは比較できない破格の危機であり、かつ究極のチャンスでもあると思います。
まず、なぜ破格の危機なのかですが、これには時代的背景があります。
今の時代はコロナ禍です。しかも流行り始めてから1年以上が経ち、世界中で感染拡大のリスクと戦うことに大きなストレスを蓄積しています。そしてこのことは日本も例外ではありません。
このような状況下での東京五輪。開催すれば感染拡大を招く恐れがある一方で、開催しなければ今まで開催のために投資してきた時間もお金も全て無駄になってしまう。だから五輪開催に対して賛否両論国内で激しく揉めていますが、開催しても危険だし、開催しないは全てを無駄にしてしまう。もっと言えば、開催は世界の中で感染拡大を助長した日本になる恐れがあるし、中止は世界の中における日本の存在感が消えていく可能性が高いと言えます。
だから危機的な状況なのです。
そして、逆になぜチャンスなのかは、これも同じくコロナ禍が大きく影響しています。
今、世界中はコロナ以降のモデル探しをしていると言えます。というのは、今までの科学技術によってなんとか維持されてきた秩序が、このパンデミックにより大きく変化せざるを得なくなったから。コロナが過ぎ去った後、コロナ以前の秩序に戻ることはないので、現時点では目の前の感染拡大の予防のためワクチン接種に追われていますが、近いうちに今までの秩序に変わる新しい秩序を見つけないといけないのです。
その背景がある上での東京五輪。このコロナ禍のなかで日本がどう舵を切るのかは世界が注目しています。もし大成功させたのであれば、世界のヒーローになると言っても過言ではありません。そしてその成功がコロナ以降の秩序にもつながっていくことは容易にイメージできるでしょう。
だから2021東京五輪は時代的な危機でありチャンスでもあるのです。
そこで団結の話に戻りますが、今、その東京五輪を開催するかしないかにおいて、政府は開催の方向で進めていて、この状態で開催予定日までひと月を切ったということは、もう開催中止は難しいでしょう。そしてその状態で国内の8割の人が開催を反対している現状です。
国民の声を無視している政府、自分たちのことしか考えていない政府など、政府に対する不信がある人も多いと思います。コロナの対応に追われてストレスを蓄積している人もたくさんいると思います。だから自分たちの立場だけから意見を言うなら国民側では反対が多くなるし、政府側からは半ば無理やりにでも開催しようってなるでしょう。でも、今大切なのは私たちが置かれている状況が、大きな大きな危機であり、同時にチャンスでもあるということを、政府も私たちも一人一人がしっかり理解することだと思います。
それがしっかりわかったなら、互いに自分の立場からの意見だけを主張することも減っていくでしょう。政府と私たちがともに歩み寄って一つになって東京五輪を成功させること。そうすることで政府と国民の信頼関係もしっかり持ててコロナ禍のなかで世界的祭典を成功させたモデルになることができると思います。
そんなことを言っても、、、と思うかもしれませんが、私たち日本人は本気になったらできると思いませんか？
だってそうやって団結することで危機的状況を幾度となく乗り越えて、その度に世界が称賛してきたことはみんな知っているでしょう。今回は世界が称賛するだけに留まらず、コロナ禍の突破口を世界に提供さえできる機会なのです。そこから見た時に、今回の五輪を意見が分裂して失敗に終わらせるのではなく、一つになって大成功させたいと思いませんか。
これから選手やメディアの人など外国からたくさんの人が日本に入ってくると思います。だから常に携帯アルコールを持って、自分が触るところは徹底的に消毒してリスクを管理すること。そして政府も国民も、私たちはあとひと月足らずのこの時間を有効に使って、日本人として一つになるために最善を尽くしていくのがいいと思います。
今回令和哲学カフェでもこの東京五輪開催について討論した特別企画を行いました。
以下映像を貼っていますのでぜひご覧ください。そして一人でも多くの人に拡散していただければ幸いです。
本日も読んでくださりありがとうございました。
