令和哲学カフェに参加しました。
今週は第5期が始まって1週目でとても盛り上がっていたので、その内容を書いてみたいと思います。
今回はどんな風に進行したかというと、5人の出演者がそれぞれハイデガーとニーチェ、プラトン、カント、そしてドゥルーズと、各哲学者に扮してプレゼンターの哲学者に質問を投げると言った構図で進んでいきました。
そしてそのプレゼンターは今回はハイデガーだったので、そのハイデガーの哲学を各哲学者が自らの哲学の視点で物申すといった形で非常に面白い演出だったと思います。
ハイデガーは彼の生きた時代の脈略を見て、質問と答え、そして実践行動を通して現存在の実存的決断を下しました。その結果、アメリカの路線や共産主義の路線とは違う、ドイツ独自の路線を選びナチスドイツに入りました。
ハイデガーの「神は死んだ」という言葉がありますが、これは神が創った存在や意味がどのようにして生まれるのかを理解することであり、まさに歴史文明・宇宙自然の脈略に沿って現存在が実存的決断を下すという意味合いがあります。
そのハイデガーの時代から見たら、ハイデガー自身のその決断と選択は非常に素晴らしいものだったと思いますが、その後ヒトラーとの方針の相違により一緒にやることはできなかったようです。
では「神は死んだ」という言葉を残したハイデガーですが、彼が今の日本を見たら私たち日本人に何を伝えようとするでしょうか。
ハイデガーはキリスト教を信仰していましたが、日本人は基本的には無宗教のスタンスであり、ハイデガーのいう存在や意味を規定することができません。
そしてその上で太平洋戦争で核爆弾2つを落とされた後、天皇の人間宣言を強いられ、東京裁判で戦争犯罪国家に決めつけられました。そうであるにも関わらず、アメリカを恨むことなく従い、世界2番手に甘んじながら世界秩序を共に創ってきました。
この歴史的脈略を見たら、きっとハイデガーは日本に実存的決断を要求するでしょう。それも、核爆弾2つを落とされた唯一の国として2度と戦争不可能な人間を育てる教育国家としての決断を。
アメリカがは軍事戦争、経済戦争共にルールを破ることで日本をおさめてきました。再び戦争をするにしても力の差は歴然としているので、戦わずしてアメリカを超える必要があります。そしてその上アメリカから愛され尊敬される日本になる道。それがNohJesuの案内する令和哲学であり世界基軸教育なのです。
そのような道が今このタイミングで日本にあるのであれば、現存在は実存的決断をしなければならないというものでしょう。というのも日本は、明治維新や1945年8月15日に戦争をやめる決断など実存的決断を過去にやってのけているのだから。
日本がピースリーダーシップを発揮して2度と戦争できない人間を育てて核爆弾や軍事戦争、経済戦争を完全に制圧すること。そのための令和哲学、世界基軸教育であり、その根幹は A = not A を理解することです。
これが理解できたなら楽しくて鼻血が止まらなくなり、もっといけば楽しすぎて気絶するくらいになっていくことでしょう。
今回も楽しませていただきました。また来週が楽しみです。
本日も最後まで読んでくださりありがとうございました。