宇宙水準点

宇宙水準点〈世界基軸教育と令和哲学〉

令和哲学者 NohJesu と共に歩む令和維新の道〜世界基軸教育によって人類がワクワクでひとつになる〜

大事なのは問題解決策ではなく「問題定義」


みなさんは何かに対して理想があるとして、どうしたらその理想地に効率よく到達できると考えるでしょうか。

 

とにかくその理想に近づくためになんでもやってみるというのも一つの答えかもしれませんが、例えば地図をイメージして理想地=目的地としたとき、その目的地に到達するためには現在地を明確にわかる必要があります。その現在地をわからないままにはどう足掻いても目的とする地点に到達することは不可能です。

 

何が言いたいかというと、理想地に到達するために「今どこにいるのか」という問題に明確に答えられること、すなわち今自分の抱えている問題が明白であることが必須であるということです。その問題さえ明確になってしまえば、それを解決して理想を手にすることは簡単だということです。

 

私たちは子供の時から義務教育を通過する中で、答えを暗記することばかりをやってきたと思います。その結果、なかなか自分で考える習慣がつかず、例えばどうしたら月に100万円を稼ぐことができるだろうかとか、どうしたら結婚相手と出会うことができるだろうかなどの表層的な問いを持つことが多いのではないでしょうか。

 

少し俯瞰して、私たち人間がそのような教育を受けることでたどってきた歴史を見ると、うつ、自殺、戦争が絶えず、他人の前では無限大我慢して合わせて演技しなければならない状態になっています。

 

これは表層的な問題は簡単に発見できるのですぐに解決できますが、本当に解決しなければならない問題は実は見えないところにあって見つけることが難しいからこそいまだに解決できてないことを物語っています。

 

アインシュタインの有名な言葉に「私は地球を救うために1時間の時間を与えられたとしたら、55分を問題の定義に使い、5分を解決策の策定に使うだろう」という言葉があるように、本当に大事なのは問題解決策を考えることではなく問題を定義することなのです。

 

では、私たちの個人の表層的な問題から、世界中で乱立する数多くの問題までを生み出してしまう人類がいま発見できていない根本的な問題とは何でしょうか。

 

それが「観点の問題」です。

 

①否定・肯定

相手を否定したら相手は怒り、相手を肯定したら相手に従わなければならない。そのため相手を否定も肯定もできない。

②完全・不完全

自分を完全だと思えば頑固になるし、自分を不完全だと思えば何をしても自信がなくなる。そのため自分を完全とも不完全とも思うことができない。

③異質・同質

観点がバラバラだから摩擦・衝突が終わらないし、一つにしてしまったらロボットのようになってしまってさらに問題。そのため異質も同質も認めることができない。

 

私たち人間は寝ても覚めても、死んでも生まれてもこの観点を使い片時も離れることができないにもかかわらず、この観点の中にいることはどちらにしても問題という八方塞がりの状態なのです。

 

この観点の問題をまずは明確に理解すること。これが多様な問題を生み出す原因を根こそぎ取り除く一番の近道になるのです。

 

本日も最後まで読んでくださりありがとうございました。