書籍『アウグスティヌス講話』を読みました。
この本、絶版となりどこの本屋にも置いてなかったものですが、どうしても読みたいと思いAmazonで数冊だけ在庫があることを発見し即購入した貴重な一冊です。
アウグスティヌスとは古代末期のキリスト教神学者であり、中世ヨーロッパの根幹となる思想の原型をつくった人物です。
読んでみて最も衝撃的だったのは、世の中は「三位一体」をどのように解釈するかで派閥争いをしていること、そしてそれは神学者や教父だけにとどまらず、哲学者までもが直にその思想の上に考えを展開しているということでした。
今令和哲学カフェにて様々な哲学者を取り上げていますが、彼ら全員の哲学の根幹には「三位一体」があるのです。そしてその「三位一体」をどう語るのか、各々その論理展開をしているというわけです。
令和哲学では哲学とは、科学が身の回りを開発するものとする一方で、自身の中を啓発するものと言うことがありますが、この本を読んだ私の観点では「三位一体」をどう語るのかの学問だと言えると思います。
現在の世界中にある様々な思想とどのようにつながるのかはまだまだ勉強の余地がありますが、世の中で「三位一体」がどんな位置づけになっているのか、哲学とは何なのかがわかるると、そこに対して関心が湧かざるをえません。
ということで、ざっくり読んでしまったのでこれから熟読していこうと思います。
ありがとうございました。